にゃらティブは人を救う。

Photo by Jari Hytönen on Unsplash

我が家にきて1年半の猫がいます。普段は存在感がなく、静かに寝ているだけの存在ですが、確かな5人目の家族です。それを再認識した出来事がありました。

妻がある日仕事を休みました。前日にコロナワクチンを打った倦怠感が始まりでしたが、そこから1週間休みが続きました。その時はただしんどいという訴えだけでしたが、それだけではないような予感はしていました。

以前から仕事の話は家でしていませんでした。面白いお客さんがいるとか、スタッフと遊びに行くという話ぐらいでした。

しかし、あまりにもおかしな状態だったので、突っ込んで話を聞くと、どうも職場の人間関係で、一人だけどうしても合わない人がいるみたいでした。しかもその事で鬱状態になっており、休みだしてから余計に症状が強くなっていて職場に行くのも恐くなっていました。

私は仕事があるので日中何もできません。子供達も学校に行っている間、家に誰もいません。何回も自分は役に立たない人間、仕事もできない、一日ゴロゴロしてばかりいて迷惑ばかりかけているとの自己嫌悪感が強くなっていきました。自分はこの世からいなくなればいいと思い詰めていたみたいです。

そんな時5人目の家族、うちの猫のゆめちゃんがつかず離れず見つめていたそうです。そして時に隣で寝転んで、時に爪を研いたり、時に隣で欠伸をしていたり、マイペースににゃらティブに生きていました。

最初は「あ〜あ、猫はいいなあ」って思ってたみたいですが、一番やばい自殺願望のようなものが出てきた時にすぐそばでウンチをして、その後隣でゴロンと昼寝。「そうか、難しいことを考えずに猫のように生きたらいいんだ。誰が裏で何と言っていようが気にしなかったらいいんだ」切り替えられたみたいです。

そこまでの心境に至るまで、すごく辛く長い時を過ごしていたと思います。残念ながら私はその間、これといった事ができず、「仕事嫌やったらやめたらいいよ」という事しか言えませんでした。

最終、会社の相談室に相談して、できるだけ顔を合わせないように配慮してもらい、転職せず職場に戻りました。猫のにゃらティブな姿が、自殺を止まらせました。

私も若い頃は、自分の容姿のコンプレックスに、裏で何を言われているかすごく気にしていました。また他人にどう思われてるか気にして、自分の意見は引っ込めていました。歳を重ねる事でにゃらティブになってきたのか、他人にどう思われてるか気にならなくな理、発言も少しずつできるようになってきました。

妻とともに、もっともっとにゃらティブに生きていきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です